「セクハラをしない、させない、見過ごさない!」
富山でのセミナーが掲載されました

アトリエエムのホームページのメディアのサイトに2つの記事をアップしました。

1つは、徳島県立人権教育啓発推進センターの「あいぽーと通信」です。
2020年10月14日に実施したセミナー「ハラスメント規制法後の対応と防止対策」の概要が掲載されました。

徳島県内の各団体で人権問題研修を行う講師の方々に向けてのセミナーでした。
2020年6月から施行となったハラスメント規制法を中心に、各団体での研修のポイント等も踏まえて対応と防止対策についてお伝えしました。

もう1つは、富山県のNPO法人ハッピーウーマンプロジェクト(HWP)の「NEWS LETTER」です。
2020年10月18日に実施したセミナー「セクハラをしない、させない、見過ごさない!~なぜ まだなくならない?!~」に参加された方の感想が掲載されました。

このセミナーは、コロナ禍ということでアトリエエムの事務所からオンラインで実施しました。
富山の会場には参加者の方たちがソーシャルディスタンスをとって集まり、プロジェクターで三木の講義を投影してご覧いただきました。
会場からの活発なご質問もあって、双方向のやりとりもできました。
もちろん、会場にお伺いしてのセミナーができれば一番良いのは言うまでもありませんが、今般の状況ではこのような形でもとても効果的なセミナーとなりえたことは、とても嬉しいことでした。

ぜひこれらの記事をご覧ください。
メディアのサイトはこちら>>>

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
新型コロナウィルスの感染拡大が収まりません。
働き方や生活も大きな変化が求められるなか、研修や講演会もオンラインでのご依頼が増えてきています。
ハラスメントのない社会をめざして今年もより一層頑張ります。
本年もよろしくお願いいたします。
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昨年は残念ながら、映画館にはあまり行くことができませんでした。
それでもDVDを含めて、たくさんのいい映画に出会うことができました。
特に印象に残ったのは下記です。

「パラサイト 半地下の家族」
監督:ポン・ジュノ/韓国/2019年

「子どもたちをよろしく」
監督:隅田 靖/日本/2019年

「ビリーブ 未来への大逆転」
監督:ミミ・レダー/アメリカ/2018年

「たちあがる女」
監督:ベネディクト・エルリングソン/アイスランド・フランス・ウクライナ合作/2018年

「わが青春に悔いなし」
監督:黒澤 明/日本/1946年

第5次男女共同参画計画

12月25日に閣議決定された「第5次男女共同参画計画」。
これは2021~2025年度までの5年間の女性政策をまとめたもので、日本の今後のあり方を左右する非常に大事なものです。
政治経済や地域、教育など11分野を中心に89項目で数値目標を策定しました。

「選択的夫婦別姓」制度については文言すらなくなってしまい、橋本聖子男女共同参画担当大臣は、「3歩進んで2歩下がった」と話していますが、完全な「後退」と言わざるを得ないでしょう。
2002年以来の激しい論争が自民党内でもありましたが、結局は「家族・社会の多様化」を認める結果とならなかったのは非常に残念です。

「指導的地位に占める女性の割合」を30%にする、という目標も大幅に後退しました。
とりわけ政治分野でのジェンダーギャップ指数は144位とお粗末な状況です。

どちらかの性別が4割を下回らないなどと決めておく「クオータ制」は今から50年も前、1970年代に北欧でスタートしました。
現在では130の国と地域で様々な形で導入されています。
日本の女性割合は、衆議員で1割、参議院は2割と世界最低レベルです。

国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals)。
これには2030年にゴールを定めた17の大きな目標が定められていますが、5番目は「ジェンダー平等を実現しよう」です。

しっかりとした政策を定めて実現に向けた計画を立てなければ、日本は世界の潮流からも大きく取り残されていくのではないかと思います。

残念ですが、ハラスメントセミナーを延期します

非常に残念なお知らせです。

11月20日の三木啓子のブログでお知らせしました「オンライン連続ハラスメントセミナー」。

2021年2月6日~10月2日に開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大している状況を鑑み、誠に勝手ながら一旦延期することといたしました。

ご参加をご検討いただいていた皆様にはご迷惑をおかけすることとなり大変申し訳ございません。
何とぞご理解のほどよろしくお願いいたします。

状況を見ながら、また後日実施したいと思っています。
その時には改めてこのブログでもお知らせいたします。

コロナ禍においても、ハラスメントやメンタルヘルス不調の人が増加しています。
引き続きハラスメント防止の取り組みを進めていきたいと思っています。

皆さまもどうかくれぐれもご自愛ください。

オンライン連続 ハラスメントセミナー開催
「ハラスメント防止の基礎から対策まで」

アトリエエムでは、2021年2月から、毎月第一土曜日に、Zoom Meetingのシステムを使って、オンラインでの連続ハラスメントセミナーを実施いたします。

働きやすい職場環境のためには、職場のハラスメント防止とコミュニケーション力の向上は重要です。
セミナーでは、セクハラやパワハラとはどのような言動なのかをまず正しく認識し、さらに教育的指導とパワハラの違いの理解を深めます。
職場のより良いコミュニケーションやハラスメントの初期対応、防止対策、ハラスメント規制法などについても判例や具体的な事例を交えながら考えます。

講義に加えて、ロールプレイなどを取り入れた参加型セミナーで、セカンドハラスメントなどについても理解を深めます。

vol.7のドーンセンターでのセミナーでは、ハラスメントの「対応と防止対策」について、ロールプレイを交えて具体的にお伝えします。

1回のみの参加ももちろんOKです。
連続でお申し込みの場合は、割引もあります。

お申し込みをお待ちしています。

■お申込書付きチラシはこちら>>>(PDF)
■詳細、webからのお申し込みはこちら>>>
●講師: 三木 啓子(アトリエエム代表、産業カウンセラー)
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【日程とテーマ】 
<前期>
<オンラインセミナー> 14:00~16:00 各回3,000円 
vol.1  2月6日(土)セクハラを学ぶ
vol.2  3月6日(土)LGBTを学ぶ
vol.3  4月3日(土)パワハラを学ぶ
*3回連続でお申し込みの場合は7,000円

<後期>
<オンラインセミナー> 14:00~16:00 各回3,000円 
vol.4  6月5日(土)怒りの感情を学ぶ
vol.5  7月3日(土)メンヘルを学ぶ
vol.6  8月7日(土)アサーティブを学ぶ
*3回連続でお申し込みの場合は7,000円

<ドーンセンターで> 13:00~16:00 3,000円 
vol.7 10月2日(土)対応と防止対策を学ぶ
(大阪府立男女共同参画・青少年センター 1F パフォーマンススペース 大阪市中央区大手前1-3-49 )

*7回連続でお申し込みの場合は14,000円

アトリエエムのブックレットを置いてくださっています
徳島県立人権教育啓発推進センター・あいぽーと徳島

コロナ禍が続く中でセミナー(研修)の形態もオンラインなど多様化してきました。
一方で、ソーシャルディスタンスを取りながら、対面でのセミナーを実施している職場も多数あります。

先日お伺いした「徳島県立人権教育啓発推進センター・あいぽーと徳島」では、日頃県民の皆さんに人権問題研修を行っている講師団の方たちへの研修を行いました。
ハラスメント規制法を含めて、最近の事例、対応などについても具体的にお伝えしましたが、皆さんとても熱心に参加しておられました。

そこでは、アトリエエムのブックレット下記の4種類を100冊ずつご購入してくださり、参加者への配布はもちろんのこと、ライブラリーに置いていて、希望される県民の方には無料で配布されるとのこと。とてれも嬉しく思います。
ブックレットを必要とされる方たちに届くことを願っています。
ライブラリーにはハンセン病問題をはじめ、様々な人権に関する資料をたくさん置いておられますので、ぜひのぞいてみてください。

三木の講演内容は情報誌「あいぽーと通信」の12月号に掲載される予定です。こちらも併せてぜひご覧ください。あいぽーと徳島のHPにもアップされるそうです。

4種類のブックレット
『ハラスメント 相談員の心得』
『職場のハラスメント 相談対応術』
『セクハラ・パワハラ その現状と防止対策』
『「働き方改革」で過労死はなくなるか』

メディアでも紹介
ハラスメントセミナー

9月18日(金)に実施したアトリエエムのハラスメント「オンラインセミナー」にも、全国から様々な立場の方が参加してくださいました。

Zoomのシステムを使ってのセミナー。
参加者の方にもカメラをオンにしていただき、アウトブレイクシステムを使ってのロールプレイ等も行っていただきました。
緊張した中にも和やかな雰囲気で、多くの事に気づいていただけたセミナーとなりました。

また、9/18のドーンセンターでのセミナーには、京都新聞社の記者も取材に来られて、10月3日の紙面でセミナーの様子が紹介されました。

来年2月からは、アトリエエムの「ハラスメント連続オンラインセミナー」も実施します。
間もなくHPやブログなどでお知らせする予定です。

ハラスメント防止の取り組みに向けて、ぜひご活用ください。

●京都新聞(2020年10月3日)の記事はこちら>>>

<参加者のアンケートの一部をご紹介します>
●相談員の役割として「その場で全てを解決する必要はない」「1人で悩まずにチームで対応を」という点に、相談員のストレスにとても配慮した内容だと思いました。
●傾聴することについて、改めて考え、再確認できました。
●「ハラッサー(行為者)を排除するのではなく、ハラスメントの言動を排除することが大事」という三木さんの言葉にハッとしました。
●裁判事例などをたくさん聞けて、参考になりました。

菅新内閣 女性閣僚はわずか2人
女性活躍は大幅に後退

菅新内閣が9月16日に発足して、約1週間が経ちました。
今回の閣僚等は、20人中女性はわずか2人。
菅総理は「安倍政権を継承する」とのことですが、「女性活躍」(この言葉は好きではありませんが)はどこに行ってしまったのでしょうか。

そもそも安倍内閣の時から、「女性活躍」への本気度というのは、全く見えませんでしたが。。。

政府の女性政策をまとめた今後5年間の「男女共同参画基本計画」の素案に関するパブリックコメントには、5,700件の意見が寄せられました。ほとんどは批判的な声。
というのも、2003年に決定した「2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%にする」という政府目標に関して「20年代の可能な限り早期に30%程度となるよう目指して取り組みを進める」と大幅に後退(というより放棄に近い)したからです。

2018年5月に施行された「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」でも、罰則も、クォータ制も取り入れられませんでした。
結果、未だ日本の女性議員の割合は低く、ジェンダー・ギャップ指数2020では、121位、政治分野では144位、経済分野では115位というお粗末さ。

これらが、今回の閣僚人事にもはっきりと表れているということでしょう。
この内閣に何を期待すればよいのでしょうか。
私には明るい未来は、全く見えてきません。

Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)
大坂なおみ選手の7枚のマスク

大坂なおみ選手が全米オープンで2度目の優勝を果たしました。その快挙に大きな拍手を送りたいと思います。
同時に、7枚の黒いマスクで抗議を続けたその行動にも心からの敬意を表したいと思います。

優勝後にマスクに込めたメッセージを問われた大坂選手は、こう返しました。
「あなたがどんなメッセージを受け取ったのか。それの方が大事です」と。

大坂選手はこのようにも発言しています。「レイシスト(人種差別主義者)ではないというだけでは十分ではない。私たちは反レイシストにならねばならない」。
とても重い言葉です。

現在起きている黒人への差別問題、警察官による虐待問題は、決してアメリカだけの問題ではないと思います。
日本でも特定の人種、民族、国籍の人たちへのヘイトスピーチや差別が相変わらず続いています。

どのような行動を起こすのか。
今、私たち一人ひとりに問われている問題だと思います。

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■大坂なおみ選手がつけたマスクに記された犠牲者たち(カッコ内は死亡時の年齢)
●1回戦 BREONNA TAYLOR(ブレオナ・テイラー)(26歳)
2020年3月13日、救急救命士のブリアンナ・テイラーさんと、その交際相手が寝ている際に警察が踏み込み、テイラーさんに8回発砲。その後住所が間違っていたことが判明。

●2回戦 ELIJAH MCCLAIN(イラジャ・マクレーン)(23歳)
2019年8月24日、イライジャ・マクレーンさんは、不審者がいるとの匿名通報から突如警察官に拘束され、押さえつけられ圧迫気絶、更には鎮静剤ケタミンを注射され、心不全を起こし数日後に亡くなる。拘束された理由は、手配中の「不審人物」に外見が似ていたから。

●3回戦 AHMAUD ARBERY(アマド・オーブリー)(25歳)
2020年2月23日、ジョギングをしていたアマド・オーブリーさんは、白人の親子ら3人にピックアップトラック(軽トラ)で追い回されたのち、銃で射殺される。その際に白人親子らは人種差別的な発言をしており、その動画がネット上にあがりさらに大問題となる。6月になってから容疑者を起訴。

●4回戦 TRAYVON MARTIN(トレイボン・マーティン)(17歳)
2012年2月26日、トレイボン・マーティンさんは、白人で自警団に所属する男性に胸を撃たれて死亡。理由は、マーティンさんが挙動不審だったために尾行し、言い争いになった為射殺。容疑者は裁判で正当防衛ということで無罪が言い渡された。

●準々決勝 GEORGE FLOYD(ジョージ・フロイド)(46歳)
2020年5月25日、偽ドル札の使用容疑により手錠をかけられたジョージ・フロイドさんが、呼吸ができない、助けてくれ、と懇願していたにも関わらず、8分46秒間、頸部を膝で強く押さえつけ死亡させた。その時間の中で、フロイドさんの反応が見られなくなった後の2分53秒間においても警察官は頸部を膝で押さえつけていた。

●準決勝 PHILANDO CASTILE(フィランド・カスティール)(32歳)
2016年7月6日、フィランド・カスティールさんは、車のバックライトが消灯していた理由で警察に呼び止められた。職務質問に応じたカスティールさんは、認可を得て銃を所持していることを告げて、免許書を提示しようとして撃たれた。警察官は無罪に。

●決勝 TAMIR RICE(タミル・ライス)(12歳)
2014年11月22日、タミル・ライスさんは、市内の公園でおもちゃの銃で遊んでいた。通報を受けた警察官から撃たれる。のちに亡くなり、警察官は不起訴に。

ハラスメント規制法後の対応と防止対策
メディアの関心も高く実り多いセミナーに

9月11日(金)に実施したアトリエエムのハラスメントセミナー。
参加者の方には、マスクを着用していただき、ソーシャルディスタンスなどにもご協力をいただいて、無事終えることができました。

セミナーでは、相談対応と行為者へのヒアリング、SOGIハラ、テレハラなどの事例の解説、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)、ハラスメントの防止対策などについてロールプレイも交えながらお伝えしました。

通常とは違う雰囲気での実施となりましたが、ハラスメント規制法後における対応と対策について、気づきや得るものがとても多かったとのご感想をいただきました。

また京都新聞社からも取材に来られました。
メディアが正しく広く伝えてくださることは、ハラスメント防止の取り組みを進めるうえで、とても重要なことだと思います。
後日紙面でも掲載される予定です。またアトリエエムのHPでもご紹介したいと思います。

<参加者のアンケートの一部をご紹介します>
●ハラスメント対応の要点や盲点を具体例を通じて理解することができました。
●相談者、行為者、相談員の立場からハラスメントを学ぶことができました。今後の相談業務に生かしていきたいと思います。また、ハラスメントを起こさないための職場づくりにも目を向けていきたいと思います。
●職場研修で今までにも何度か三木さんの研修を受けさせていただいていますが、毎回新たな気付きをもらえます。
●今までパワハラの研修に参加してきましたが、相談員としての立場の内容はとても新たな学びでした。又、事例をまじえた内容はとても分かりやすかったです。

9月18日(金)には、同じ内容でオンラインでセミナーを開催します。
ぜひご参加ください。
■お申込書付きチラシはこちら>>>(PDF)