皆様、新年明けましておめでとうございます。旧年中は公私にわたり、お世話になり、またお力添えをいただき、本当にありがとうございました。本年も引続き何卒よろしくお願いいたします。
昨年は、「パワー・ハラスメントセミナー」と「ITセミナー」を中心に事業を展開いたしました。パワー・ハラスメントセミナーに関しては、大阪府内のみならず、近隣の県や長野県のいくつかの事業所からもお申込をいただきうれしい1年となりました。昨年1月3日のこのブログで、「2006年は「駆」年になりそうです」と書きましたが、まさにその通り駆け続けた2006年となりました。
今年-2007年-は「磨」1年にしたいと考えています。「自分磨き」はもちろんのことですが、セミナー内容にもっと磨きをかけ、ブラッシュアップして、より洗練された、濃い内容を皆様にお届けしたいと考えています。
「パワー・ハラスメント」という言葉についても、まだまだ誤解を受けている部分が多いのが現実です。正しく理解していただくと同時に、パワー・ハラスメントの起こらない職場づくりに向けて、少しでも皆様のお力になれればと思います。
今年も何卒よろしくお願い申しあげます。
「歳月」茨木のり子
今年2月に亡くなった詩人の茨木のり子さんの詩集『歳月』が、来年2月に出版されるそうです。(朝日新聞2006年12月4日)『倚りかからず』や『自分の感受性くらい』など数多くの素晴らしい詩集がありますが、『歳月』はそれらとはまた趣が違っているそうです。自分が亡くなったあとに、出版してほしいと周囲の方に話していたそうで、彼女のどのような思いが詰まっているのか、とっても楽しみです。
折りしも、先日購入した「ジョジョ企画」のカレンダー「姉妹たちよ 女の暦2007」の6月は茨木のり子さんです。このカレンダーでは、毎月素敵な女性たちが紹介されており、カレンダーをめくるのを楽しみにしています。
たかじんのそこまで言って委員会
読売テレビで毎週日曜日13:30~15:00に放映されている「たかじんのそこまで言って委員会」という番組をご存知でしょうか。全国ネットではないので、一部放映されていない地域もあるようですが。歌手のやしきたかじんさんと辛坊治郎さん(読売テレビ解説委員)の司会で、8人のパネリストがテーマに沿って議論をする、というか、バトルトークをする、といった感じの番組です。
11月26日(日)放映のテーマの一つが「ハラスメント」。ということで、パワー・ハラスメント予防セミナー等を実施しているアトリエエムの三木にゲスト出演の依頼がありました。その収録が24日(金)の午後にあり、スタッフのAさん、Bさんと一緒に京橋の読売テレビに伺いました。
案の定、パネリストからは激しい意見が出ていましたが、「上司からのパワー・ハラスメントで苦しんでいる労働者がたくさんいること」「セクシュアル・ハラスメントもパワー・ハラスメントもひどい人権侵害であること」などを三木からはお話したのですが・・・視聴者の皆さんにきちんと伝わっているでしょうか。
11月26日の放映が楽しみなような、ちょっと怖いような、というのが正直な気持ちです。
ご都合がつきましたら皆さんもぜひご覧ください。また、ご感想もお待ちしています。
日本は42位・・・
日本は世界の中で「42位」。何の順位だと思われますか。
これは、女性の政治・経済分野への進出状況を測るGEM「ジェンダー・エンパワーメント指数」の世界における順位です。毎年「国連開発計画(UNDP)」が調査しており、今年も11月9日に2006年版「人間開発報告書」で発表されました。
ちなみに同報告書でのHDI「人間開発指数」は177国・地域の中で7位でした。2005年は11位、2004年は9位です。HDIは「長寿を全うできる健康的な生活」「教育」「人間らしい生活水準」という人間開発の側面を簡略化した指数で、具体的には「平均寿命」「教育水準(成人識字率と就学率)」「調整済み一人当たり国民所得」を用いて算出しています。ノルウェーが6年連続で1位です。
一方42位と振るわないGEMは、女性が政治及び経済活動に参加し、意思決定に参加できるかどうかを測るもので、HDIが人間開発の達成度に焦点を当てているのに対して、GEMは、能力を活用する機会に焦点を当てています。具体的には「国会議員に占める女性の割合」「専門職・技術職に占める女性の割合」「管理職に占める女性割合」「男女の推定所得」を用いて算出しています。2005年は43位、2004年は38位でした。1位はHDI同様ノルウェーです。
企業研修等で「パワー・ハラスメントセミナー」を実施していますが、参加者が管理職の場合は、ほとんどが男性で、女性はほんの数人です。全くいない職場も時々あります。そういう企業も、もちろん従業員のほとんどが男性というわけではありません。まだまだ悲しい現実ですが、でも女性の能力を活用しようとしている企業が増えつつあるのも事実です。「管理職や議員の半数は女性」という日をめざして、今自分ができる活動を着実に進めていこうと思います。
パワー・ハラスメントを知っていますか?
11月23日(木・祝)13:30~16:00に大阪・天満橋の「エル・おおさか」でセミナー「パワー・ハラスメントを知っていますか?」が開催されます。日頃は、会社等にお伺いして社員研修としてのパワー・ハラスメントセミナーを実施していますが、これは市民の方を対象としたセミナーで、どなたでも参加できます。
最近は新聞やテレビでも「パワー・ハラスメント」という言葉をよくみかけるようになりましたが、その実態はなかなかわかりにくいのが現状です。このセミナーでは、パワー・ハラスメントの現状、その対処法、そしてパワー・ハラスメントをおこさないためのコミュニケーションなどについてをお伝えします。この機会にぜひご参加ください。
定員は先着30人、参加費は1,000円(資料代含む)、申込は電話06-6353-3364(NPOアカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク)へ。
主催は「マリー・フランス=イルゴイエンヌさん講演会関西実行委員会」です。私のブログでも何回かご紹介している「モラル・ハラスメント」という言葉の定義をされたフランスの精神科医・マリーさんの国際講演会を今年の2月に開催したグループです。今後「職場のモラル・ハラスメントをなくす会」を立ち上げて、職場でのモラハラ、パワハラを撲滅する活動を広げていこうとしています。
セミナーへの皆さんのご参加をお待ちしています。
チラシ(PDF)はこちらをご覧ください>>
「書く女」-樋口一葉
「書く女」-樋口一葉の人生を描いた二兎社の演劇を大阪の「シアター・ドラマシティ」で観ました。作・演出は私の大好きな演出家の永井愛さん。そして主演の寺島しのぶさんが、味わい深い一葉の姿を見せてくれました。
極貧の生活の中、戸主として母と妹を養うために、24歳というあまりにも短い人生の終焉まで、書いて、書いて、ひたすら作品を書き続けた一葉。「女」というだけで自らの可能性も生きかたも抑圧されていた時代、そして、「時の権力者(政府)」に誰もが、マスコミさえも異を唱えられなかった時代。100年以上も前の時代の物語なのに、今もさほど変らない状況にあることに、今また新たな危惧を感じているのは、私だけではないはずと思うのです。
公演は、まだ全国で続きますのでこれ以上は書きませんが、ぜひご覧いただきたい、お勧めの作品です。
「パワハラ」で教諭が自殺
「パワー・ハラスメントによる自殺」という何とも痛ましい事件が千葉市の中学校で起こりました。10月17日の朝日新聞の報道によると、被害者は千葉市立中学校の50代の男性教諭。彼は今年4月にこの学校に赴任、教務主任を務めていたそうです。が、校長から集中的に叱責を受け、繰り返し怒号を浴びせられるなどしていたといい、市教育委員会はパワー・ハラスメント(職権を背景とした嫌がらせ)に当たると判断、近く校長を処分する判断を固めた、というものです。
ハラスメントは日本語では「嫌がらせ」と訳されていますが、これは「精神的暴力」であり「人権侵害」だとしっかりと皆が認識する必要があります。
特に、このようなパワー・ハラスメントでは、周囲の人たちのパワー・ハラスメントに対する認識と当事者たちへの関わりが非常に重要です。被害者を孤立させない対応が周囲の人たちにも求められています。とはいうものの、絶対的な権力を持つ上司に対して加害行為を止めさせるのは非常に難しいものがあるのも事実です。
これ以上、被害者を出さないためにも、本当に当社の「パワー・ハラスメント予防セミナー」に一人でも多くの方に参加していただきたいと思います。
11月23日(木・祝)には大阪の天満橋駅近くの「エル・おおさか」で「パワー・ハラスメント予防セミナー」を実施します。詳しくは後日ホームページ等でお知らせいたします。
アトリエエムの1周年です
茨木法務局で会社設立の手続きをしたのは、昨年の10月5日。それから丁度1年。アトリエエムは1歳の誕生日を迎えました。この間、皆様には色々な形でサポート、アドバイスをいただき本当にありがとうございました。厚くお礼申しあげます。
最近は、大阪府内のみならず、兵庫県や長野県の会社や自治体からも、パワー・ハラスメントセミナーのお申込をいただくようになりました。
また、以前にパワー・ハラスメントセミナーをしたので、今度は、違うテーマでの社員研修をとのご依頼も受けるようになりました。当社のセミナーを高く評価していただき、本当にうれしい限りです。
今後も事業の幅を広げつつ、でも、着実に丁寧に一つひとつの事業、そして、クライアント様やサポートしてくださる方たちを大切にしながら、2年目を歩んでいきたいと思います。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
*2年目を迎えて、ブログのデザインを変えてみました。
「情報検索」と「ブログ」
9月30日のITセミナーのテーマは「生活に密着した情報検索」。インターネットで何か調べ物をしたいと思って、キーワードを入力して検索しても、何十万ものサイトにヒットして、自分が本当に探したいものになかなかたどりつけないといった経験をされた方も多いことでしょう。そこで、より早く、的確に検索できるノウハウを学びました。
同時に、それぞれの参加者の方の「今、私はこんな情報を探したい!」といったご要望にもお応えすることができました。少人数ならではのセミナーのメリットですね。リピータの方も多く、とってもうれしい思いでした。
次回のITセミナーは10月14日(土)「ブログと掲示板で情報発信」です。今は、とっても簡単にしかも無料で、ブログを作る事ができます。が一方で、著作権や肖像権の侵害やトラブルも数多く起こっています。
自分自身が楽しみながら、情報を発信していく手法を学びます。
皆様のご参加をお待ちしています。
詳細はITセミナーのページをご覧ください>>
職場のハラスメントを考える
「できることなら、裁判をしたくなかった、組織内できちんと対応してもらって、解決したかった。でも、ここでこのまま、自分が黙っていたら、今後もずっと被害が続くと思ったから、それを防ぎたかった」と、異句同音に話された3人。
これは、23日(土)の午後に天満橋の「エル・おおさか」で開催された「研究会職場の人権」の第84回月例研究会での言葉。
「職場のハラスメントを考える-声をあげるということ-」~モラハラ、セクハラ、アカハラのケースをめぐって~ と題したシンポジウムがありました。
パネリストは、それぞれの職場でハラスメントを受けて提訴をした、NAAHの御輿久美子さん、平山みどりさん、Aさん。切実な、でもとっても力強い3人からの報告でした。
なぜこんなひどい言動を受けなければならないのかと、にわかに信じがたいハラスメントを3人は受けてきました。そこには、女性や部下の人権を踏みにじっても、何とも感じない加害者たちの姿があります。
フィナーレは、「NPO法人こえとことばとこころの部屋」の詩人上田假奈代 さんが、平山みどりさんの話を聞いて作った詩を朗読されました。元気付けられる、とっても素敵な朗読でした。
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「(前略)和解勝利 2年間のピリオドは 理想のかたちではなかった
一ヵ月後の勝利報告会のときに 喜んでくれたみんなの顔をみて
やっと実感できた
なかなか声をあげることのできない女性たちの
少しでも励みになれることが
うれしかった(後略)」