ITセミナー好評です!

13日から始まった「アトリエエムのITセミナー」

13日は「コミュニケーションサービス」、20日は「インターネットの原理」でした。

ITの世界の落とし穴やデメリットをきちんと知ったうえで、楽しく、上手に

ITを使いこなしていただこうというセミナーです。どちらもとても好評で、参加者の方からは「普通のパソコンスクールではない内容で有意義でした」「聞けば聞くほどインターネットの奥深さと楽しさを感じます」とのうれしい声を寄せていただいています。

今後も「生活に密着した情報検索」「デジタルアルバムを作ろう!」など、多彩なメニューを用意しています。皆さんのご参加をお待ちしています。

また、アトリエエムのホームページに掲示板」を設置しました。みなさんと双方向のコミュニケーションがとれるってうれしいですね。こちらも投稿をお待ちしています。

北米トヨタのセクシュアル・ハラスメント

「北米トヨタ、元社長アシスタントがセクハラで1.9億ドルの訴訟

北米トヨタ自動車の女性社員が、上司の大高英昭社長からセクハラ行為を受けたとして、トヨタ本社と北米トヨタ、同社長を相手取り総額1億9000万ドルの損害賠償を求める訴訟をニューヨーク州地方裁判所に起こした。それによると、訴えた女性は42才の日本人社員。ニューヨークで同社長のアシスタントをしていた2005年に繰り返し社長からセクハラを受けたとしている。 トヨタは声明で「トヨタ自動車は、社内のすべてのレベルにおいてセクハラ行為を『一切容認しない』方針。この種の申し立ては真剣に受け止める」との見解を示したものの、より詳細なコメントは控えた。 訴えによると、同女性は1997年に北米トヨタに入社、2005年3月に大高社長のアシスタントとなった。 (asahi.com 05月03日18時25分)」

この記事を見て本当に驚きました。賠償金額の多さにではなく、まだセクシュアル・ハラスメントが、こんな「大企業」といわれている会社で、しかも、一番トップ(権力を持っている人)が加害行為を行っていたかもしれない、ということにです。

その後、ここ数日間webでのこの訴訟に対する記事などを読んでいて、さらに驚きと怒りを感じました。彼女はこの問題に対して、会社の幹部に改善を求めたにもかかわらず、会社は適切な対応を行ってはいませんでした。この二重三重の苦しみに対して、彼女が訴訟に踏み切ったというのは、共感できるものがあります。今後、司法の場で事実が明らかになるでしょうから、しっかりと見ていきたいと思います。

セクシュアル・ハラスメントは、「性的嫌がらせ」と訳されているので、単なる「嫌がらせ」(これでも決して許せるものではありませんが)だと、とらえられがちです。しかし、実際には精神的・肉体的虐待で、人権侵害だといえるもので、決して許せるものではありません。

今回は、トヨタという知名度のある会社で、しかも巨額の金額ということで、メディアでもとりあげられていました。というものの、日本のメディアでの報道の小ささにも、驚いたのも事実です。

メディアでとりあげられることもなく、セクシュアル・ハラスメントをしている上司や会社に対して、声をあげることもできず、苦しんでいる数多くの女性たちがいると思うと、本当に胸が痛むと同時に、責任も感じます。少しでも女性たちが嫌な思いをせずに働ける環境が整うように、今後よりいっそう「セクシュアル・ハラスメント予防セミナー」に力を入れていきたいと思っています。

「ITセミナー」が間もなく始まります

5月13日(土)から大阪産業創造館(地下鉄堺筋本町駅)を会場に、「ITセミナー」が始まります。

内容は13日「コミュニケーションサービス」、20日「インターネットの原理」、27日「生活に密着した情報検索」です。詳しくはホームページをご覧ください。

今電話やメールで続々とお申し込みをいただいています。

チラシを大阪府内の女性関連施設や大阪市内の生涯学習センター、区民センター等に配架していただいています。そのチラシを見て、あるいはホームページを見て、また友人に聞いて、など様々な媒体を通して「ITセミナー」の事を知ってくださっているようです。広く皆さんにお知らせするのがなかなか難しいのですが、雑誌やミニコミ等でも掲載していただいており、本当にありがたく思います。

まず、「アサヒファミリー(4月7日号)」で紹介していただいたのを皮切りに、「女性ニューズ(4月30日号)」「日経ウーマン(6月号、5月6日発売)」に掲載していただいています。さらに「ふぇみん(4月25日号)」では、パワー・ハラスメント予防セミナーの広告を掲載しています。また、「日本女性学研究会」では、「日本女性学研究会ニュース VOICE OF WOMEN」にチラシを同封していただき、会員の方にお届けしています。機会がありましたら、ぜひご覧ください。&皆さんのご参加お待ちしています。

パワー・ハラスメントが6社に1社で起こっている!

「パワー・ハラスメントが6社に1社の割合で起こっている!」と何とも衝撃的な実態が

東京都

で報告されました。(下欄の東京新聞の抜粋記事をご参照ください)これは、東京都労働相談情報センターが企業を対象に調査した結果です。

この調査は「使用者の職場環境配慮義務に関する実態調査」で、メンタルヘルスケアやセクシュアル・ハラスメント防止への取組状況、労働時間の実態等に加えて、「パワー・ハラスメントの実態と防止の取組状況」を調べたものです。この調査では「パワー・ハラスメント」という言葉は「職場において、職務上の地位や影響力を背景に嫌がらせをすること」と仮に定義して尋ねています。その結果、16%の企業で実際にパワー・ハラスメントが起こっていました。と同時にその予防に関しては、ほとんどの企業で何ら対策が講じられてはいない、という実態が浮き彫りになりました。

また、パワー・ハラスメントが起こる理由としては「個人的な資質」(68.9%)が最も多く、「職場の人間関係」(44.1%)、「同僚・上司の個人的な問題」(29.2%)、「職場の執務環境」(15.1%)となっており、「個人的な問題」だと考えている企業が多いのが非常に気にかかります。

パワー・ハラスメントは決して、個人だけの努力で予防・解決できるものではなく、職場全体の問題だと認識して対応することから、解決の一歩が始まります。

また「日経ウーマン」5月号(4月7日発売)の特集は、「男性上司の攻略法からプレゼン術、しぐさまで 話す!技術」と題して職場でのコミュニケーション術がシーン別に細かく紹介されています。その中で特徴的だったのが、「無抵抗の人はパワハラ被害に要注意!」というもの。転職や異動など、選択肢が少ない小規模企業や地方では、パワハラ問題は深刻だと、注意を促しています。

少しずつですが、メディアでもとりあげられつつある「パワー・ハラスメント」。今後深刻な事態になる前にセミナー等を通して、しっかり予防することが大切だといえるでしょう。

 「上司の嫌がらせ深刻」(東京新聞2006年3月20日より一部抜粋)

上司が職務上の地位や影響力を背景に職場で嫌がらせをする「パワーハラスメント(パワハラ)」があった企業がほぼ6社に1社に達することが、東京都労働相談情報センター(東京・飯田橋)の調査で分かった。半面、パワハラ防止の企業の取り組みはあまり進んでいない実態も判明。都は「成果主義が浸透して上司が部下への締め付けを強めていることなどが背景にある」とみて、セミナーなどを通じて企業側に対策の充実を呼びかける方針だ。調査は二月、都内にある従業員30人以上の企業3,000社を対象に実施。954社から回答を得た。(中略)この調査では、「過去3年間に心の病気で休んでいる社員がいる」企業は16.2%で、発症の原因は「対人関係」や「仕事の質・量」が目立った。都はかなりのケースでパワハラが引き金になった可能性があると指摘。調査担当者は「パワハラは法律で対策が義務付けられておらず、実態は潜在化し、深刻になっている」と話している。(後略)

青い鳥を求めて

『劇団青い鳥』『もろびとこぞりてver2.3』を見に行きました。会場となった伊丹市の「アイ・ホール」は初めてでしたが、こじんまりとして、今回の劇にはぴったりの雰囲気でした。おまけに三木は、一番前の席で見ることができ、芹川さんたちの一挙手一投足を心行くまで楽しむことができ、とってもラッキー!でした。

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ガーデン・カフェのテーブルで繰り広げられる3人の女性たちの会話。彼女たちはずっと待っている。彼を。その彼こそが彼女たちに「主役」というチャンスを与えてくれる演出家であり、そしてまさしく白馬の王子様なのかもしれない。

さなえ(天光眞弓)「どうしても、今回は主役がやりたいの。私もういい歳だし」

さぎり(葛西佐紀)「それは私だって同じだっていったでしょ。私だってこの歳になるのに、いまだにハーフタイムで、どんなに苦労して女優やってると思ってんのよ」

さなえ(天光眞弓)「お互いさまよ」

まつみ(芹川藍)「実は、私も待っているんです、彼を」

そして場面は変わり、3人の女性たちは、自分たちの力で公演を続けながら、各地を旅していく・・・。

誰かが自分に幸せを運んできてくれる。誰かが自分にチャンスを与えてくれる。誰かが自分の夢をかなえてくれる。誰かが背中を押してくれる。誰かが。誰かが。でも、そんな「誰か」はどこにもいやしない。チャンスは自分でつかむもの。夢を追い求めて、自ら動いている時こそが、夢をかなえている瞬間なのかもしれない。

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青い鳥を求めていたチルチル、ミチルのように、彼を待っているまつみたちはそんなことを私たちに伝えているような気がしました。まさに『劇団青い鳥』の原点のような演劇でした。

アトリエエムの2期目がスタートしました

アトリエエムの第2期目がスタートしました。
2005年10月にアトリエエムを設立してから早6ヶ月。この間、たくさんの方たちの温かいご支援を受けながら「パワー・ハラスメント予防セミナー」をはじめ様々な事業を実施することができました。本当にありがとうございました。

1期目を終え、この2期目からはさらに本格的に事業を展開していきます。
一つ目は「ITセミナー」。いよいよ5月13日から土曜日の午後に大阪産業創造館(地下鉄堺筋本町)で「ITセミナー」が始まります。今問題になっている「ウィニー」をはじめ、セキュリティ対策など、パソコンを利用する時にぜひとも知っておきたい「パソコンのツボ」をわかりやすくお伝えします。詳細はホームページのこちらをご覧ください。

そして、もう一つの事業の柱である「パワー・ハラスメント予防セミナー」。職員研修としていくつかの企業や自治体で実施させていただきましたが、ご好評をいただいています。
今期はさらにセミナー内容をバージョンアップさせると同時に、「ビデオ(DVD)」の制作に取り組みます。できるだけ早く完成させて、セミナーの中で見ていただいたり、職員研修としてご利用いただけたらと思っています。

完成しましたらすぐにお知らせしますので、もうしばらくお待ちください。

劇団青い鳥の『もろびとこぞりてver2.3』の上演間近

私の大好きな『劇団青い鳥』が『もろびとこぞりて ver2.3』を大阪でもうすぐ上演します。4月1日(土)、2日(日)、3日(月)の3日間、伊丹の『アイ・ホール(伊丹市立演劇ホール)』です。今からとっても楽しみ! 1973年に創立した『青い鳥』は設立32年を迎えました。その数字の重みとそして、芹川藍さんや天光眞弓さんをはじめ、皆さんの情熱にただただ感服するばかりです。
1959年生まれの私にとっては、もう物心がついた時から、女性ばかりの劇団『青い鳥』は全国ですでに注目を集めていました。舞台のフィナーレで「一同礼!」と客席に向かって挨拶をするところから「市堂令」というペンネームで、メンバー全員で脚本を書き、全員で演出・出演をし、皆で一つの劇を作り上げていくという「青い鳥方式」は演劇界でも異色の手法だったのでしょう。
2月18日(土)には大阪市西区の「THEATER CAFE Nayn(シアター カフェ ニャン)」で『劇団青い鳥ファンのつどい』が開催されました。このカフェはオープンしたばかりでしたが、とっても素敵な、おしゃれな空間でした。吹き抜けの客席に大きなスクリーンがかけられ、映画の上映会やライブコンサート、作品の展示会など様々なアートの場をかもし出してくれるカフェです。もちろん、イタリアン中心のお料理もGOOD!でした。毎日新聞社の畑律江さんをゲストに迎え、参加した昔からのなが~い青い鳥ファンは、皆それぞれに青い鳥の劇を熱く熱く語ってくれました。
大阪公演まであと2週間、本当に待ち遠しいですね。

アトリエエムのパワー・ハラスメントセミナーが読売新聞で紹介

アトリエエムでは、独自のプログラムを作成して「パワー・ハラスメントセミナー」を実施しているということが、3月10日(金)の読売新聞で紹介されました。セミナーの中では、自分自身の言動を振り返ってパワー・ハラスメントを考えるということで「自己診断チェックシート」を記入していただいていますが、その一部も掲載されています。
2月末に開催された「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」でのパワー・ハラスメントセミナーやマリー・フランス・イルゴイエンヌさんの「モラル・ハラスメント」に関するセミナーも紹介されています。読売新聞社のご了解を得てpdf形式で紹介しています。ぜひご覧ください→読売新聞の記事を読む

「モラル・ハラスメント」国際シンポジウムに参加して

「モラル・ハラスメント」(通称モラハラ)という言葉をご存知でしょうか。直訳すれば「精神的嫌がらせ」ということになります。家庭や学校、職場、その他色々な場所で起きる精神的虐待・精神的暴力のことです。

アトリエエムでは「パワー・ハラスメント」という言葉を使っていますが、モラル・ハラスメントもパワー・ハラスメントも、権力を背景にしたハラスメントということでは、同じような意味を持っています。

2月25日(土)の夜に

大阪市北区

で開催された、「マリー=フランス・イルゴイエンヌ氏来日国際シンポジウム」に出席しました。(主催は大阪過労死問題連絡会、共催はワーキング・ウィメンズ・ネットワークアカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク)イルゴイエンヌさんはフランスの精神科医・家族心理療法家で、「モラル・ハラスメント」研究の第一人者でもあり、著書『モラル・ハラスメント 人を傷つけずにはいられない』『モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする』はベスト・セラーになりました。

フランスでは、モラル・ハラスメントに対する法律が2002年に施行されています。その他の国でも法律ができている国が多くありますが、日本では、言葉すら社会にまだ広く認識されてはおらず、もちろん法律での規制もありません。

しかし、モラル・ハラスメント、パワー・ハラスメントは日常でも、非常に頻繁に起きており、訴訟に至るケースもあります。シンポジウムでも、勤務をしていた会社と上司に対して、モラル・ハラスメントを受けた人たちが集団訴訟を起こしているという原告からの報告もありました。

モラル・ハラスメント、パワー・ハラスメント、スピッティングなど言葉は少しずつ違いますが、全て権力を背景にした嫌がらせ、精神的暴力だといえるものです。

皆が正しい知識を持ち、ハラスメントに対して当事者もそして周囲の人もはっきりと「NO!」と言える社会を築いていくことが大切だと改めて強く感じました。

「倚(よ)りかからず」茨木のり子さんの訃報を聞いて

20日(月)の朝、新聞を開いた私に訃報の記事が飛び込んできました。詩人茨木のり子さんが亡くなられたと。鋭い批評精神で、時代を歌いあげた茨木さん「わたしが一番きれいだったとき」「自分の感受性くらい」など有名な詩が数多くありますが、私が一番好きだった詩はなんといっても「倚(よ)りかからず」

日常の中で、ともすれば、他人に迎合してしまいそうになるとき、「寄らば大樹の陰」が無難な生き方だと妙に納得してしまいそうになるとき。でも、やっぱりそんな生き方は違うよなあ、したくないよなあ、と思いながら彼女の「倚(よ)りかからず」を読みかえします。

そこで、本当の自分の気持ち、思いをゆっくりと整理しなおし、そして納得がいったなら、長いものに巻かれるのではなく、自分自身の考えでしっかりと進んでいけばいいのだ、と何度も励まされ、そして示唆を受けた詩(うた)でもあるのです。

「倚(よ)りかからず」

もはや/できあいの思想には倚りかかりたくない/もはや/できあいの宗教には倚りかかりたくない/もはや/できあいの学問には倚りかかりたくない/もはや/いかなる権威にも倚りかかりたくない/ながく生きて/心底学んだのはそれぐらい/じぶんの耳目/じぶんの二本足のみで立っていて/なに不都合のことがある/倚りかかるとすれば/それは/椅子の背もたれだけ