57分45秒

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57分45秒。快晴の3月15日「ABC万国博マラソン大会2009」の10キロのレースに参加しました。
記録はちょっと不本意ながらも(55分を切りたかった!)たくさんのランナーたちと共に気持ちの良い汗をかきました。

約10年ぶりにジョギングを再開したのが、去年の秋。それから「ユニセフカップ 2008西宮国際ハーフマラソン」「2008吹田万博国際ふれあいマラソン」「ユニセフカップ 2009神戸バレンタイン・ラブラン」そして今回の万博と、いずれも10キロのレースに参加してきました。
長いブランクがあったので、走り続けることができるだろうか、と当初は体力的にも、気力的にもとても不安がありました。練習を億劫に感じてしまうこともしばしば。特に冬の寒い日などは「もう今日はジョギングを休もうかな」と思ったのも一度や二度ではありません。
そういう時に限って、ジョギング仲間からメールが入ってくるのです。「今、走っていい汗かいてきました。三木さんも頑張っていますか」と。
それを読んで「私も頑張らなくちゃ!」と慌てて飛び出していきます。
一人だったら挫折していたかも、と思ったことも何度かありました。
仲間がいる、というのは本当に励まされるものです。一緒に頑張れる仲間がいる、頑張っている自分を認めてくれている、というのは大きなエネルギーとなります。

ハラスメントを受けた時も同じです。自分を認めてくれる人がいる、というのは失われた自尊心を回復させてくれます。
しんどい時、辛い時は、一人で抱え込まずに、まずは誰かに今の気持ちをそのまま話してみてください。
すぐに解決に結びつかなくても、元気を取り戻して解決の糸口が見えてくることにつながります。
もちろん、身近にご相談できる人がいれば一番良いのですが、それが難しい時には、遠慮なくアトリエエムにもご相談ください。

「仕事に必要な情報を与えない」ことはパワー・ハラスメント

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最近は大阪のみならず、各地の企業や自治体からのセミナー依頼も随分増えてきました。今年になってからも、大分、鳥取、愛知、兵庫、広島等にお伺いしました。
その折には、いつも多くの方たちとお話をさせていただきますが、どの地域でもハラスメントへの関心の高さが伺えます。
と、同時に「ハラスメントに関する情報があまり入ってこない」というお声もよく聞きます。

アトリエエムでは、国内の各地での状況や裁判の判例のみならず、海外での法制化や国際会議などの動きも含めて、セミナーやHPでも皆様にお伝えしています。
どうぞお気軽にお問い合わせください。

「情報」というのは非常に大切なものです。職場においても、「仕事を遂行するうえで必要な情報を与えない」というのはまさしくパワー・ハラスメントです。
折しも3月3日の朝日新聞の広島版には「パワハラ 企業の損失」との見出しで、秋山千佳記者がアトリエエムと三木を詳しくご紹介してくださっています。
インターネットでも配信されていますので、多くの方に見ていただいて、ハラスメント防止への取り組みに役立てていただけたらと思います。

新聞記事はこちらをご覧ください>>
また「アサヒコム」→「マイタウン」→「広島」→「ピックアップ」あるいは「ニュース一覧」 でもみる事ができます。

パワー・ハラスメント防止指針

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兵庫県は2月16日に「パワー・ハラスメントの防止に向けた取扱指針」を制定しました。
これは、「パワー・ハラスメントの防止に向けた取り組みを定めることにより、働きやすい良好な執務環境づくりを促進すること」目的として定めています。

「パワー・ハラスメントの判断の基準及び言動例」を具体的に列挙し、「所属長の責務」「職員が取り組むべき事項」さらには「苦情・相談への対応」そして「懲戒処分」等を明記しています。
大分県でも同様に「ハラスメント防止要綱」が2月6日から施行されています。
また、兵庫県西宮市のよつや薫議員は、「職場におけるパワー・ハラスメントについて」の一般質問を3月議会で行いました。

三木が常々セミナーでも皆様にお伝えしてきていることですが、各事業所における防止指針(ガイドライン)の作成、そして自治体における条例制定に向けて、今ようやく動き始めた、という感があります。
このような取り組みを各地で、そして民間企業でも推し進めていくためにも、アトリエエムは今まで同様、指針作成、窓口設置、条例制定に向けた事業の具体的なお手伝いをしていきたいと思っています。

指針や外部窓口の設置をご検討をされている事業所はどうぞいつでもアトリエエムにお問い合わせください。
また、4月14日には「政治的課題としてのハラスメント防止対策」を考える特別セミナーも実施いたします。
参加対象を「市町村議会議員」としていますが、ご関心のある方はどなたでもご参加いただけます。
お申し込みを受付中です。
詳細はアトリエエムのHPをご覧ください。HPへ>>

相談体制の確立

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大阪府立高津高校の教職員10人が、府初の民間人元校長からパワー・ハラスメントなどを受けたとして、大阪弁護士会に人権救済を申し立てていました。
同会は府教育委員会に対して、苦情に対応できる相談体制の確立を求める勧告書を昨年12月26日に出しました。(1月14日報道)

同会では次のように勧告しています。
「元校長は『私の気にくわないことを言うなら、今すぐ異動希望を出せ』と怒鳴ったり、教諭に筆立てをなげつけたり、学年主任を指導する際に、机上のガラスをたたくなどのパワー・ハラスメントによって、教職員に精神的苦痛を与えた。さらには、府教委は、教職員から相談を受け問題を認識しながらも対策を講じることなく放置していた。教職員や児童生徒の苦情に対応できる相談体制の確立や第三者機関を設置し、人権侵害の発生を防止する体制を確立すべきである」

さて、皆さんの事業所のセクシュアルハラスメントの相談窓口は適正に機能しているでしょうか。
セクシュアルハラスメントやパワー・ハラスメントを受けたり、見聞きした時に、安心して相談ができる体制になっているでしょうか。

男女雇用機会均等法が2007年4月に改正されてから、セクシュアルハラスメントに対する対応は事業主の措置義務となりました。
それを受けて、多くの事業所で相談窓口が設置されてきました。が、そこで相談を受ける相談員の研修が追い付かず、「相談を受ける自信がない」という相談員の悩みをよく耳にします。
同時に、それは「安心して相談ができない」という従業員の悩みでもあるわけです。

相談員にはセクシュアルハラスメントの正しい知識はもちろんのこと、「傾聴」を初めとする「相談を受ける」ための専門的なスキルが必要です。
それらは「相談員研修」を1回受けただけで、身に付くものではありません。継続的な学習とトレーニングが必要です。

皆さんの事業所でも、従業員・管理職に対するセクシュアルハラスメント研修だけでなく、ぜひとも相談員研修にもきちんと取り組んでいく体制を整えていただきたいと思います。
「当社では、セクシュアルハラスメントの相談が1件もないのです」と、担当者が誇らしげにおっしゃる時があります。でも、「相談がない イコール セクシュアルハラスメントがない」というわけでは決してないのです。
それは「安心して相談ができる窓口」と従業員が感じていないのかもしれないのですから。

アトリエエムでは、外部機関として相談を受けたり、相談員セミナーを実施したりしています。お気軽にお問い合わせください。

ユニバーサルデザイン(日本語字幕付DVD)

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アトリエエムが職場研修用として製作したDVD『パワー・ハラスメント そのときあなたは・・・』の日本語字幕付DVDを今年1月から販売しています。
ユニバーサルデザインの一環として製作しましたが、販売と同時にご注文を続々といただき、皆さんが待ち望んでおられたのだと実感した1か月でもありました。

解説やナレーションなど全編にわたって、日本語の字幕をつけています。図書館や男女共同参画センター、人権センターなどの公共施設等からご注文をいただくことが多く、市民の方に広くご利用いただけることを嬉しく思っています。
また同時に、「VHS(ビデオ)の字幕付」と「VHS(ビデオ)の字幕無」も販売しています。
こちらもご注文をたくさんいただいています。DVDが随分普及してきたとはいえ、まだまだVHSを利用されている事業所も多いようです。

ユニバーサルデザインは「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザインにすること」を基本コンセプトとしています。
より多くの方にパワー・ハラスメントの実態を知っていただき、ハラスメントのない職場環境づくりに活用していただきたいと思っています。

詳細はアトリエエムのホームページの「販売物」のページをご覧ください。

あの日から14回目の朝

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ドスン!と私は突き上げられるような衝撃で目が覚めました。あの日、14年前の5:46。とっさに傍らに眠っていた子どもたち(当時8歳と4歳)の頭から布団をかぶせて、抱きかかえながら、早くおさまるのをひたらすら願っていました。
とてつもなく長い長い時間のように感じた1分間。ようやく揺れがおさまり、あたりを見回すと、物が散乱、食器が割れて、と家の中は驚くような状態になっていました。
とりあえずテレビをつけたものの、まだ何も詳しい様子はわからず・・・でも、その後、徐々に報道された神戸の様子は俄かには信じられない惨状ばかりでした。
当時、私が住んでいた吹田市は震度5。震度7強の揺れはどんなに恐ろしかったことでしょう。家屋が潰され、本当に一瞬にして、人生半ばで道を断たれた方たちの無念さを思うと胸が苦しくなります。
あの日から安全やボランティアに対する私たちの認識は大きく変わりました。現在自主防災の組織率は全国で約7割、でも、認知度はまだまだ低く、課題も山積です。
あまりにも大きな犠牲を払って阪神大震災が私たちに残してくれた教訓を考えながら、今日1月17日を過ごしたいと思います。

戎さん

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1月10日は大阪市内の会社で、パワー・ハラスメントセミナー(団体研修)をさせていただきました。
その後、今宮戎へお参りに。参道も境内も商売繁盛を願うたくさんの人たちであふれ返っていました。戎さん(えべっさん)にはよくお参りに行くのですが、今年は不況を反映してか、こころなしか皆さんの顔も曇っているようにみえました。

近畿2府4県内の2008年の年間倒産件数(負債1,000万円以上、法的整理のみ)は、前年比10.3%増の3,284件と過去最多となりました。(帝国データバンク大阪支社、1月9日発表)今年は少しでも景気回復を望みたいものです。
大阪はまさに「商売の町」。大きな企業はもちろんのこと、たくさんの中小・零細企業があります。大企業からの下請け、孫請けの企業が多いのですが、今いとも簡単に受注を減らされて、経営に四苦八苦している会社がたくさんあります。
パワー・ハラスメントの「パワー」という言葉はもちろん「力」という意味もありますが、もう一つの意味として「権力」という意味もあります。従業員にとって、管理職は大きな「権力」となります。同様に、下請け企業にとっては、発注元である大企業は、やはり大きな権力となるのです。
急激で理不尽な発注減も、まさにパワー・ハラスメントといえるものなのです。

法律と社会

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年末年始の休暇をはさんで、新旧4本の映画を観ました。
『この自由な世界で』(監督:ケン・ローチ)
『BOY A』(監督:ジョン・クローリー )
『西の魔女が死んだ』  (監督:長崎 俊一)
『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』(監督:マルク・ローテムント)

どれも見ごたえたっぷりの映画でした。
特に「法律」と「社会」との関係を色々と考えさせられました。
もちろん法律は守らなければならないし、違反をした場合には相応の処分が下されるのは当然だと思います。
が、その法律そのものが、誰のための法律なのか、誰の生活を守るためのものか、ということもしっかりと考える必要があると思うのです。

法律はその時代の一部の権力者にとって、いとも簡単に都合よく変えられてしまう可能性も十分にあるからです。とはいうものの、人が作ったものである以上、より良く法律を変えていくこともできるし、又変えていく責任も私たち一人ひとりにあるのではないかと思います。
今、日本では年末から多くの派遣社員が契約を打ち切られる、という驚くような状況になっています。
「契約終了」というのは、法律上では何ら問題はないのかもしれません。でも、このような非人道的な法律が許される社会であってはいけないと思うのです。

働者が安心して働ける職場、それこそがまさしくパワー・ハラスメントのない職場だといえるからです。

本年もよろしくお願いいたします。

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皆さま、新年明けましておめでとうございます。昨年は5月にDVD『パワー・ハラスメント そのときあなたは・・・』が完成、多くの企業や公共施設(図書館、男女共同参画センター等)にご購入いただきました。本当にありがとうございました。
また、民間企業、行政機関、教育機関等で約130回の「パワー・ハラスメント予防セミナー」を実施させていただき、皆様からご好評をいただきました。重ねてお礼申しあげます。本年も何卒よろしくお願いいたします。
このたび、アトリエエムのホームページをリニューアルしました。団体研修、セミナー、販売物等のページをより充実させています。ぜひご覧ください。
同時に、今後は三木のブログでも、ハラスメント関連の情報を皆様によりタイムリーにお伝えしていきたいと思っております。
ご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。

DVD完成しました!

DVD「パワー・ハラスメント そのときあなたは・・・」が完成いたしました。早くからご予約をいただいておりました皆様、本当に長らくお待たせいたしました。
今後は、ご注文をいただきましたら、すぐにお送りいたします。
皆様も職場での研修に、グループでの学習に、ぜひご活用ください。