今回も東京や岐阜、福岡など遠方の方からもたくさんお申込みをいただいた「三木啓子のハラスメント相談員セミナー vol.5」。
参加者の方たちはとても熱心に取り組んでおられて、定員を上回ったセミナーは大変熱気あふれるものとなりました。
三木啓子のセミナーへの参加は、3回目、4回目という方もおられて、アトリエエムのセミナーに対する評価の高さを嬉しく思います。
「とても中身の濃いセミナーでした。ロールプレイを通じて、相談員としての対応の難しさを改めて実感しました。」
「講義とロールプレイの配分がよく、充実したセミナーでした。同時に、予防が一番大事という事も再認識しました」
「自分の会社の課題が明確になりました。特にガイドライン作成は、早急に着手したいと思います。」
などの感想を寄せていただきました。
また今回は、「再発防止」の観点から、「行為者への研修・指導」についてお伝えしたことも、とても参考になったようでした。
このセミナーを収録したDVD「三木啓子のハラスメント相談員セミナー vol.5」は近日中に製作する予定です。今回参加できなかった方は、DVDをぜひご活用いただければと思います。
今までに製作したDVD「三木啓子のハラスメント相談員セミナー」シリーズも大変ご好評で、色々な職場で研修に活用されています。
今後も引き続き、相談員のスキルアップが図れるようなより充実したセミナーを実施していきたいと思います。
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「ハラスメント相談員セミナー vol.5」 残席わずかです!
1月27日(金)の「三木啓子のハラスメント相談員セミナーvol.5」の開催まであと数日となりました。
今回のセミナーでは、相談の受け方に加えて、EUの先進的な取り組みや、日本の厚生労働省の動きなどもお伝えします。
昨年末、12月26日にはようやく「精神障害の労災認定の基準」が策定、各都道府県労働局長宛に通達が出されました。
「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議・ワーキンググループ」からも報告書案が出されています。
又、メンタルヘルスの対策強化を含んだ「労働安全衛生法の一部改正」は国会で継続審議となっています。
これらの解説も盛り込みながら、職場でハラスメント防止をどのように進めていけばよいのかということを具体的にお伝えします。
すでに多くの方からお申込みをいただいており、残席わずかとなりました。
お申込みはお早目にどうぞ。
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<三木啓子のハラスメント相談員セミナーvol.5>
●日時:2012年 1月27日(金) 12:30~16:30
●会場:大阪産業創造館 5階 研修室AB 大阪市中央区本町1-4-5
●講師:三木 啓子 (アトリエエム株式会社代表取締役 産業カウンセラー)
●参加対象:ハラスメント相談窓口担当者、人事・総務担当者、CSR担当者等
●参加費:9,000円(税込)
●定員:30人(先着順)
●主催:アトリエエム株式会社
「三木啓子のハラスメント相談員セミナーvol.5」お申込み、詳細はこちら>>>
6,434人
1月17日を迎えました。阪神・淡路大震災から17年。
毎年、1月17日の早朝にはブログを更新していました。
でもなぜか、今朝はパソコンに向かっても文章が書けなかったのです。
新聞やテレビでは、ここ数日間は例年通り震災の特集が組まれていました。
今年は特に3月11日の東日本大震災とのつながりを強調する記事が多く見られました。
でも、それだけで終わってしまっていいのだろうか、という思いがこみあげてくるのです。
東北地方の復興は、ボランティアやNPOに依存している部分がとても大きくて、国の施策はあまりにもお粗末と言えるのではないでしょうか。
私たちは、17年前に奪われた6,434人の命を決して忘れてはならないと思います。
同時に、その教訓をしっかりと生かしていかなければならないとも思うのです。
謹賀新年
明けましておめでとうございます。
旧年中は色々とお世話になりまして、本当にありがとうございました。
「ハラスメントのない豊かな職場環境づくりのサポート」をテーマに、今年もニーズに応じた多様なプログラムをご提供していきます。
本年も何卒よろしくお願い申しあげます。
昨年は、仕事の合間をぬって演劇やダンス、落語、美術展、ジョギングなども楽しみました。
様々な文化に触れることによって、心も体もリフレッシュでき、より一層仕事に集中して取り組むことができるように思います。
映画はドキュメンタリーも含めて、新旧併せて30本ほど観ました。
その中でも特に印象に残ったのが、次の5本です。
◇「木漏れ日の家で」/監督:ドロタ・ケンジェルザヴスカ(ポーランド)
◇「ウィンターズ・ボーン」/監督:デブラ・グラニック(アメリカ)
◇「わたしを離さないで」/監督:マーク・ロマネク(イギリス)
◇「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」/監督:ルネ・フェレ(フランス)
◇「無言歌」/監督:ワン・ビン(香港・フランス・ベルギー合作)
無題
パワハラの予防には研修とガイドラインの制定が重要
厚生労働省から「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議 ワーキング・グループ」の報告書(案)が発表されました。
職場でのいじめやパワー・ハラスメントの実態を認識して、予防・解決のためには、行政機関と各職場での取り組みが必要である、と遅まきながら国もようやく動きだしというところです。
予防のためには「ガイドラインの作成、実態の把握、研修」などが必要である、と提案しています。
これらについては、私は以前からより具体的に提唱してきました。そして、さらに重要な事は「セカンドハラスメント(二次被害)の防止」も盛り込んでいくことだと。
日本ではやっと動き出したパワー・ハラスメントへの対応ですが、海外では法律でしっかりと規制している国も数多くあります。
先日開催された講演会で、海外-とりわけEU諸国の最新の状況を滋賀大学の大和田敢太教授からお聴きしました。
ベルギーでは、単独法として、暴力、セクシュアルハラスメント、モラルハラスメントを規制しています。顧客など職場の外部からの暴力に対しても会社は対応をしなければならないとも定められています。
まさに日本とは雲泥の差です。
1月27日(金)の「三木啓子のハラスメント相談員セミナーvol.5」では、海外や日本の動きも視野に入れながら、職場でパワー・ハラスメント防止をどのように進めていけばよいのかということも具体的にお伝えします。
定員まであとわずか。お申込みはお早目にどうぞ。
「三木啓子のハラスメント相談員セミナーvol.5」はこちら>>>
「合意」は教員と学生間では成立しない
「納得いかない。合意だった」と容疑を否認している内柴正人容疑者。
九州看護福祉大学の柔道部の遠征で、女性部員に対する準強姦の疑いで逮捕された内柴容疑者のこの言葉に、強い憤りを感じます。
そもそも、教員と学生、コーチと選手の間で「対等な関係」はありえないのです。圧倒的な力の差があるのですから。「対等な関係」でなければ「合意」も成立しません。それは相手が成人、未成年に関わらず、また、飲酒をしている、いないにも関わらず、です。
また大学は、この事件以前に色々な噂や兆候があったにも関わらず、適切な対応がとれていなかった、という事も大きな問題です。
今大学が総力をあげて取り組まなければならないのは、被害者の保護です。被害を受けた女子学生の苦しみを考えると胸が痛みます。
ハラスメントをきちんと認識している専門家が、被害者を常時サポートできるように体制を整えることが大切です。
今後、裁判や証言などでセカンドハラスメント(二次被害)を受けないか、ということも心配です。メディアも含めた大学内外の噂や中傷からも、被害者を絶対に守らなければなりません。
大学は、今回の事件がたまたま起こったのではなく、大学にそのような体質が以前からあったのだという事を真摯に受け止めなければならないと思います。
そして、再発防止に努めなければならないのは言うまでもありません。
より深刻な教員から学生へのセクハラ、アカハラ
教育機関(大学・小中高校等)からのハラスメントセミナーの依頼が増えています。
全国各地で、教員の処分が連日のように報道されています。教員間のハラスメントももちろん大きな問題ですが、より深刻なのが、教員から学生・生徒・児童へのハラスメント-セクハラ、アカハラです。
「『「イヤだったら、イヤと言っていいよ』」と言ったけれど、「『イヤ』」だと言わなかったから不快に感じているとは思わなかった。コミュニケーションのつもりだった」と泰然と言う教員。そもそも、生徒達が教員に対して、不快だという意思表示ができるわけがない、と思うべきです。圧倒的な「力」の差があるのですから。またそのようにことわらなければならない言動自体が「コミュニケーション」とは言えるものではない、ということも認識する必要があります。教員は、自分の「力」にあまりにも無自覚であると言えます。
大学や教育委員会は、教員に対して、パンフレットを配布して終わり、ではなく今こそハラスメント防止に対してしっかりと取り組むことが必要です。まずは、実効的なハラスメント防止セミナー(研修)に全教員が参加することから始まります。ハラスメントに対して認識の甘い教員ほど、「自分は大丈夫」とたかをくくってセミナーには参加しないのですから。
先日11月18日(金)には、静岡県で全県立高校のハラスメント相談員(教員)を対象にしたセミナーをロールプレイも交えて行いました。その模様が、新聞やテレビなどで報じられています。
11月19日(土)の静岡新聞はこちら>>>
その他のメディアはこちら>>>
「モンスター上司」
「パワハラ、セクハラ、バカハラ~立ち上がれ、世界中の部下よ!~」のチラシの言葉に誘われてアメリカ映画「モンスター上司」(監督/セス・ゴードン)を観に行きました。
本来ならそんなひどい上司にはさっさと見切りをつけて、転職をしたい3人でしたが、リーマンショックで不景気な世の中、転職もままならずやむを得ず見つけた解決策は、上司を抹殺してしまうこと。
あまにりもドタバタコメディすぎてちょっと残念、というのが正直な感想です。
もう一つのアメリカ映画は「ウィンターズ・ボーン(WINTER’S BONE)」(監督/デブラ・グラニック)。
ミズーリ州の田舎で暮らす17歳の少女・リーの生活とあり様が、丁寧に描かれていてとても良かった。
幼い弟と妹、病気の母との貧しい貧しい生活。村には仕事もなく、お金を得るためにやむなく軍隊に入ろうとさえ考えるリー。
どちらの映画にも共通しているのが、ドラッグ、暴力、銃、そしてハラスメントが生活のごく身近にあるということ。
一部の富める人と大勢の貧しい人々の生活。
アメリカの現状が描かれているのだと思いました。
青鞜から100年、世界で98位
「原始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。」と平塚らいてう(らいちょう)が「青鞜(せいとう)」を創刊したのが100年前の1911年9月。
リバティおおさか(大阪人権博物館)で開催されている「モダンガールズ 青鞜の時代」展を私が訪れたのは10月30日、大阪マラソンの日でした。
沿道では大勢の人がランナーに声援を送っていましたが、それにひきかえ青鞜展の会場はひっそりとしていたのが、とても残念でした。
自分の意見を言う、という基本的な「人」としての権利が女性には全く認められていなかった時代に、自分の意見をしっかりと主張し、母性保護や経済的自立について論争をした平塚らいてうや与謝野晶子、山川菊栄たち。
その論争が全く色褪せることがないほど、100年経っても日本の社会は変わっていないように思います。
法的には整備されてきた部分もありますが、実際には多くの女性たちが仕事と育児のはざ間で悩み、ハラスメントやDVで苦しんでいます。
11月1日に世界経済フォーラムが発表した「男女格差報告」では、日本は135カ国中、98位、昨年よりもさらに悪くなっているというお粗末な現状。
女性、男性という性別で分けるのではなく、誰もが「人」としての権利が守られる社会であるべきだと思うのです。