パワハラの労働相談 約 6万件相談体制の整備が重要

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「パワハラに関する相談が6万件で過去最多」 と厚生労働省から5月30日に発表されました。
2013年度に全国の労働局の「個別労働紛争解決制度」に寄せられた「いじめ・嫌がらせ」に関する相談は、59,197件で前年度に引き続いて一番多い相談内容でした。

その他の解雇や退職勧奨など、全体の相談数は約246,000件でした。
私が特に気になったのは、相談者の就労形態です。年々正社員の割合が減少して、パート、派遣、期間契約などの非正社員の割合が増えている点です。
ところで、皆さんの職場の相談窓口は就労形態に関わらず、働いている全ての人が利用できているでしょうか。
パワハラなどの相談は、正社員でも職場で相談をしにくいものです。
ましてや、派遣やパートの人たちにとっては、相談することによって雇用契約を打ち切られるなどの不利益を受けるのではないかと不安を感じて相談をする事がなかなかできないものです。

どこの職場でも非正社員が増えている現在、就労形態に関わらず誰もが相談できる体制を整備して、安心して働ける職場環境を整えていくことが、企業にとっても大事ではないかと思います。
「三木啓子のハラスメント相談員セミナー」にぜひご参加ください。
6月13日(金)大阪、9月12日(金)東京で開催します。

相談員セミナーの詳細は>>
労働局に寄せられた相談状況はこちら>>>

定員まで後わずかです。お早目にお申込みください!「三木啓子のハラスメント相談員セミナー vol.9」(大阪会場)

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「三木啓子のハラスメント相談員セミナー」 まで後2週間となりました。
今年度は、6月の大阪会場と9月の東京会場の両方のセミナーを皆さんにお知らせしてきました。
東京会場にもすでにお申込みをいただいていますが、6月13日(金)の大阪会場は、定員まで後わずかとなりました。

ぜひお早目にお申込みください
5月30日(金)に厚生労働省から発表された 「ハラスメント」の最新情報もふまえて、午前は相談対応とメンタルヘルスについて、午後からは相談対応のロールプレイ、その後はハラスメントの判例の動向等について詳しく解説をします。
チラシ並びに詳細は>>
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「三木啓子のハラスメント相談員セミナー」
【大阪会場 vol.9】
2014年6月13日(金)11:00~17:00 大阪産業創造館
講師:三木 啓子(アトリエエム(株)代表、産業カウンセラー)
定員:30人(先着順)
参加費:12,000円(資料代、税込)

<プログラム>
■プログラム① 【相談対応とメンタルヘルスの知識】
 相談の受け方と行為者に対するヒアリングの留意点、ハラスメントを原因とするメンタルヘルス疾患への対応
■プログラム② 【ロールプレイ・実習指導】
 相談対応のロールプレイ、行為者へのヒアリング
■プログラム③ 【事例・判例と防止対策】
 最新の事例・判例の解説、ガイドライン作成のポイント、「アトリエエムのハラスメント防止5カ条」にそった防止対策


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「チョコレートドーナツ」

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今、話題の映画「チョコレートドーナツ」を観ました。
ショーダンサーのルディと検事局で働くポールは愛し合い、薬物依存症で逮捕された母を持つダウン症のマルコと暮らし始めます。
が、ルディとポールが「ゲイ」だと周囲にわかると偏見・差別によってマルコと引き離され、悲しい結末を迎えます。
舞台は1979年のカリフォルニア。実話に基づいた作品で、当時の同性愛者への偏見が如実に伝わってきます。

それから35年。
日本では、同性愛者や性同一性障害など「性的マイノリティー」のうち7割の人が学校でいじめや暴力を受けたことがあり、そのうち3割の人が自殺を考えたことがある、と極めて深刻な実態が5月7日に報告されました。実態調査を行ったのは、自殺防止などに取り組む団体「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」です。
このような実態が公表された直後にも関わらず、HIV感染などの予防に向けた兵庫県の啓発活動について、5月16日の常任委員会で井上英之県議員が、同性愛者の生存権、社会権を否定する差別的な発言をしました。
県議員は、いじめや自殺防止の取り組みを率先して進めていかなくてはならないのは言うまでもありません。
発言の撤回と謝罪を早急にすることが必要だと思います。

女性の活躍度 高知県が1位

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全国の色々な職場でセミナー(研修)をしていますが、いつも感じることは女性管理職がとても少ないという事です。
一部の企業では、取締役への女性の登用を進めているようですが、日本全体でみると、管理職に占める女性の割合は、係長級で15.4%、課長級で8.5%、部長級では5.1%、というのが2013年の現状です。
これを都道府県別に調査した「地域経済の活性化に向けた女性の活躍促進について」が、男女共同参画局から発表されました。
1位が高知県で、21.8%、2位が青森県で20.3%、和歌山県が3位で18.4%と続きます。
ちなみに、東京都は15.8%で10位、大阪府は11位で15.7%です。
高知県は、有業者に占める女性の割合も46.7%と1位です。とても興味深いデータだと思います。

高知県と言えば、先日、高知県立図書館から「職場のハラスメント 相談対応術」と「ハラスメント 相談員の心得」を購入したいと連絡がありました。
多くの県民の方に読んでいただいて、女性も男性も働きやすい、ハラスメントのない職場環境づくりに役立てていただければ嬉しいです。
アトリエエムの冊子はこちら>>>
調査結果はこちら>>>

鵜久森 典妙 写真展第10回記念 「情景」

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今年は鵜久森典妙さんの10回目の写真展ということで、初めてオープニングパーティに招待されました。
こじんまりとしたぎゃらりぃには、大雨にも関わらずたくさんの人が来ていました。
それぞれ個性豊かな人たちと出会えて、楽しいひと時を過ごすことができました。

face-to-faceで職質の違う人たちと語り合う事で、人間の多面的な部分と豊かな部分に触れ合う面白さを改めて感じました。
職場の中だけの人間関係とは違うものを見つけることも大事ではないかと思います。

鵜久森さんの写真の面白さと、人間関係の豊かさに触れた一日でした。
ぜひ写真展に行って、新しい出会いを見つけてください。
アトリエエムも来年は10周年を迎えます。
これまで築きあげてきた事を大切にしながら、さらに豊かな社会環境を目ざしていきたいと思います。

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鵜久森 典妙 写真展 第10回記念「情景」
● とき: 4月28日(月)~5月11日(日) 11時~18時
● ところ: いちばぎゃらりぃ侑香 (TEL:078-361-5055)
       神戸市兵庫区神田町38-22
● アクセス: JR三ノ宮駅より神戸市バス7系統乗車、
         JR神戸駅より7、9、110系統乗車、
          「平野市場前」バス停下車 (バス道東へ100m)

ハラスメント相談員セミナー 申込受付中です!【大阪】6月13日(金)【東京】9月12日(金)

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職場でのパワハラやいじめが連日のように報道されています。

●介護施設で働いていた男性職員が女性上司からパワハラを受けて2007年に自殺、遺族が施設を管理していた社会福祉法人に損害賠償を求めていた裁判で、岡山地裁は社会福祉法人に5,000万円の支払いを命じました。

●今年2月に男性巡査長が拳銃自殺をしたのは上司のパワハラが原因だとして、警視庁は上司の男性警部補を減給の懲戒処分としました。

●海上自衛隊の男性一等海士の自殺をめぐっての裁判では、自衛隊が破棄したと回答をしていたいじめの有無を尋ねたアンケートが存在しているという内部告発があり、いじめと自殺との因果関係を認定、7,350万円の支払いを命じる判決が、東京高裁で出されました。

このような悲惨なハラスメントは一部の特別な職場だけで起こるのではありません。
2012年度は全国で5万件以上のいじめの相談が労働局に寄せられました。
ハラスメントを受けてうつ病などになり、休職や退職を余儀なくされる人も後を絶ちません。
今こそ、各職場でハラスメントの取り組みを具体的に進めることが必要ではないでしょうか。

そのためには、相談を受ける人の「スキルアップ」が非常に重要でしょう。
私は、2009年度から「三木啓子のハラスメント相談員セミナー」を年に数回、定期的に実施してきました。

今年度は大阪では6月13日(金)に、東京では9月12日(金)に実施します。
セミナーには、企業、行政機関、教育機関等の人事・CSR担当者やハラスメント相談員の他、労働組合やNPO、市民グループで労働相談を受けている人、また産業カウンセラーや社会保険労務士など様々な立場の人が全国各地から参加されます。

講義や事例・判例解説に加えて、ロールプレイやケーススタディなども取り入れていますので、すぐに実践に役立つと大変好評です。
4月22日(火)には、朝日新聞でも紹介されました。
この機会にぜひご参加ください。

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「三木啓子のハラスメント相談員セミナー」
【大阪会場】   
 2014年6月13日(金)  11:00~17:00 大阪産業創造館  
 

【東京会場】
 2014年9月12日(金)  13:00~17:00 アーバンネット神田

【両会場共通】
 講師:三木啓子(アトリエエム㈱代表)
 定員:30人
 参加費:12,000円(資料代、税込)
 申込:アトリエエム㈱ TEL:06-4256-8836
 http://atoriem.jp/

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詳細並びにチラシはこちら>>>

「対応術」 と 「心得」 相談員必携の2冊梅田と三宮の書店でも好評発売中!

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ブックレット『職場のハラスメント 相談対応術』とハンドブック『ハラスメント 相談員の心得』がとても好評です。
新聞や情報誌などでも多数ご紹介いただき、全国から問い合わせが相次いで寄せられています。
2冊を同時に購入される人も多く「とてもわかりやすい」「研修で活用したい」「ハラスメントの対応の重要さが改めてよくわかった」などのご感想を寄せていただいています。

MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店の4F、ジュンク堂書店三宮店の5Fで2冊並んでドーンと面出しして販売しています。
企業、行政機関、教育機関、労働組合、産業カウンセラー、社会保険労務士など様々な立場の方に役立てていただいています。
ぜひ2冊併せてご活用ください!
『職場のハラスメント 相談対応術』 600円(税別)A5判/64頁
『ハラスメント 相談員の心得』 500円(税別)B6判/64頁
いずれも 著者 三木 啓子
送料 1冊 180円、2~8冊 350円

書店の写真、および冊子の詳細はこちら>>>

「もういいかい~ハンセン病と三つの法律~」この機会をお見逃しなく!4月12日(土)から大阪で初の劇場上映

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今話題のドキュメンタリー映画 「もういいかい~ハンセン病と三つの法律~」 が大阪・九条の劇場「シネ・ヌーヴォ」で今週末から上映されます。
2012年3月の完成後、全国の公民館や人権センター、男女共同参画センター等で上映されていますが、いつも大きな反響が寄せられています。
昨年12月の神戸の元町映画館では、連日満席だったとのこと。

三木啓子のブログでも、2012年3月3日(土)に感想を書いています。
ぜひこの機会にご覧ください。
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<劇場上映>
「もういいかい~ハンセン病と三つの法律~」

■日時:2014年4月12日(土)~4月25日(金)
4月12日(土)~18日(金)①11:30 ②18:30 【4/17(木)18:30の回休映】
4月19日(土)~25日(金)①11:30(1回のみ)

■劇場: シネ・ヌーヴォ
〒550-0027 大阪市西区九条1-20-24
TEL:06-6582-1416

「特別割引券」付チラシはこちら>>>
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三木啓子のブログ(2012年3月3日)はこちら>>>
映画の予告編はこちら>>>
詳細は「もういいかいのブログ」をご覧ください>>>

「メンタルヘルス 心のバランスを大切に!」AMニュースvol.14 を発行しました

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新年度を迎えました。この時期に特に気をつけなければならないのが、健康管理です。
入社、異動、昇進などで環境が変わり、ストレスが多くなることで、心のバランスをくずしてしまうこともあります。
特に管理職の方は自分の健康管理と同時に、新入社員を迎える中で部下の状況にも気配りをしてあげていただきたいと思います。

4月1日発行の「AMニュースvol.14」では、ストレスとメンタルヘルスについて、ポイントをわかりやすく書いていますので、ご参考にしていただきたいと思います。

鮮やかなグリーンの表紙の「アトリエエムのパンフレット」と一緒に皆さまに送りました。
間もなくお手元に届きますので、ご覧ください。

アトリエエムは、セミナー(研修)や様々な情報発信を通して、健康で安心して働ける職場環境づくりをサポートしています。

メンタルヘルスやハラスメントの研修に関して、お気軽にお問い合わせください。

セミナー(研修)のお問い合わせはこちら>>>

STOP!「トイレのないマンション」

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東日本大震災から3年が経ちました。
今年の3月11日、私は兵庫県内の消防局でハラスメントセミナー(研修)を行っていました。
午後2時46分、消防士の皆さんと一緒に黙とうをして、亡くなった方たちのご冥福をお祈りしました。

今でも数十万人の人たちが避難生活を余儀なくされていることに、胸が痛みます。
同時に、東北地方の復興が遅々として進まない現状に対して強い怒りと憤りを覚えます。

復興を妨げている大きな原因が、放射能汚染であることは言うまでもありません。

今日、3月14日の未明にも愛媛県を中心とした地震がありました。
私も小さな揺れを感じてすぐにテレビのニュースを観ました。
伊方原発、川内原発共に今の所は異常がないようですが、油断はできません。
地震の多い日本では、福島原発のような事故が、どの原子力発電所でも起こる可能性は十分あります。

たとえ地震や津波の被害がなくても、原子力発電所は電気を作りながら一方で放射性廃棄物・死の灰を発生し続けています。
何万年もの寿命をもつ核廃棄物を処理管理していく方法はいまだに確立されていません。
ゆえに「トイレのないマンション」と言われています。

原発の再稼働の動きが出ていますが、原発に頼らないエネルギー政策を早急に進めるべきでしょう。