活弁ライブ「椿姫」
2月12日に大森くみこさんが公演

映画製作委員会ともゆかりが深かった活動弁士の井上陽一さん。
2月9日は、83歳でなくなった井上陽一さんの三回忌です。
2月12日(日)には、井上さんを偲んで大森くみこさんが「椿姫」を語ります。
この機会にぜひご覧ください。

「椿姫」
ところはパリ。若き法学生アルマンは友人のガストンとオペラ観劇に行く。
そこでアルマンは、派手な衣装を着飾って男たちをはべらせる美女マルグリットを知る。
ガストンの紹介で、アルマンはマルグリットの家のパーティに招かれる。
客たちが羽目をはずしておお騒ぎしている間、アルマンはマルグリットの愛を得るが…。

監督/レイ・C・スモールウッド
出演者/アルマン:ルドルフ・ヴァレンティノ
マグリッド:アラ・ナジモヴァ
ヴァルヴィーユ伯爵:アーサー・ホイト
1921年/アメリカ/69分

◆大森 くみこさん
2012 年弁士デビュー。
関西を活動拠点に無声映画上映会、国内外の映画祭等に多数出演。
2019 年ロサンゼルス「The Art of The Benshi」、OS シネマズ毎月定期活弁ライブ、天満天神繁昌亭昼席等にも出演。
ラジオパーソナリティーやナレーターとしても活躍。
ラジオ関西 「羽川英樹ハッスル!」「Playlist of Harborland」、ラジオ大阪『Hit&Hit 水曜日』出演中。
日本女子体育大学出身の力持ち。
大森くみこ公式サイト  https://www.omorikumiko.world/

▼日時
2023年2月12日(日)
①13:30~(1回公演)

▼会場
いちばぎゃらりぃ侑香
〒652-0006 兵庫県神戸市兵庫区神田町38-22

▼申込
・TEL 078-361-5055
・受付時間 11:00~17:00
・要電話予約(先着15人)

▼木戸銭
1,000円

▼アクセス
・三ノ宮駅より神戸市バス7系統乗車
・JR神戸駅より7、9、110系統乗車 
「平野バス停」下車(東へ100mのところ)

▼参考
次回5月20日(土)は映画製作委員会の3作目「風ものがたり」を上映予定です。

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数奇な運命の「東ドイツポスター展」
神戸・平野の「いちばぎゃらりぃ侑香」で

神戸・平野の「いちばぎゃらりぃ侑香」で「数奇な運命の東ドイツポスター展」が開催されます。

「映画製作委員会」は1984年にドキュメンタリー映画「24000年の方舟」を製作。
原発が稼働する限り生まれる核廃棄物、その実態を捉えた作品でした。
国内外でもとても高く評価され、「ライプツィヒ映画祭正式作品」になりました。

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それから数年後

1989年秋、ポスターは旧東ドイツが建国40周年を迎えた記念に同国関係団体から神戸の友好団体に届いた。
その作品群は西側を大いに刺激する文化芸術水準の高さを示した。
神戸での展観終了後まもなく、ベルリンの壁は崩壊した。
あれから30年余、複雑で難解で混沌とした「グローバリズム」という病巣で、私たちはあえいでいる。

「大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館」から後援もいただいたそうです。
この機会にぜひご覧ください。
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▼後援
大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館

▼日時
2023年2月1日(水)~2月10日(金)
11:00~18:00

▼会場
いちばぎゃらりぃ侑香
兵庫県神戸市兵庫区神田町38-22

▼アクセス
・三ノ宮駅より神戸市バス7系統乗車
・JR神戸駅より7、9、110系統乗車
「平野バス停」下車(東へ100mのところ)

また、2月5日(日)には、神戸新聞社の冨居雅人さんに「壁は見えなくなったけれど…」と題してのお話があります。
こちらもぜひご参加ください。

「壁はなくなったけれど…」
▼お話 冨居雅人(とみい・まさと)さん
((株)神戸新聞社 経営企画局 教育事業戦略室長)
▼内容 鵜久森、高橋両氏との思い出、東独ポスターの由来など
▼日時 2月5日(日)15:00~16:00(要予約 先着15人)
▼参加費 500円
▼申込 いちばぎゃらりぃ侑香
TEL 078-361-5055(11:00~18:00)

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謹賀新年

明けましておめでとうございます。
「三木啓子のブログ展」を5月に神戸・平野の「いちばぎゃらりぃ侑香(ゆか)」で開催します。
ブログを通してこれからのハラスメントのこと、ジェンダー平等のことなどについて皆さんとお話ができれば嬉しいです。

アトリエエムは職場環境の改革をめざして今年も頑張ります。

本年もよろしくお願いいたします。 
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昨年も残念ながらあまり映画館に行くことができませんでした。
DVDもそれほど観れずとても残念でしたが、「戦争」について考えさせられた1年でした。
「戦争」は憎しみと憎悪を何代にもわたって増幅させていくだけだということを私たちは先の大戦で学んだのではなかったのでしょうか。
「戦争」に勝者はいないのです。

防衛費を増額して「自衛」という名の元に隠れて「戦争」に突き進もうとしている日本に大きな危惧を感じています。

特に印象に残った映画は下記です。

「ひまわり」
監督:ビットリオ・デ・シーカ/イタリア/1970年

「ドンバス」
監督:セルゲイ・ロズニツァ/ドイツ・ウクライナ・フランス・オランダ・ルーマニア・ポーランド合作/2018年

「未来を花束にして」
監督:サラ・ガブロン/イギリス/2015年

「戦争と女の顔」
監督:カンテミール・バラーゴフ/ロシア/2019年

「ある職場」
監督:舩橋淳/日本/2020年

12月は「職場のハラスメント撲滅月間」
相談体制、防止対策の見直しを

12月は厚生労働省が定めた「職場のハラスメント撲滅月間」です。

アトリエエムにも、企業や行政機関からハラスメント防止のための研修や講演の依頼が数多くよせられています。

また、各地の労働局では「特別相談窓口」を設けて、セクハラ、パワハラ、マタハラ、カスハラなどの相談を受け付けているようです。

佐賀県立男女共同参画センター(アバンセ)では、佐賀労働局や女性の活躍推進佐賀県会議などとの共催で、「ハラスメント防止啓発講演会」を実施しました。
三木の講義(約60分)を録画して、12月15日までYouTubeで配信しています。

三木の講義の後には、佐賀労働局からの情報提供(約20分)もあります。

この機会にぜひご覧ください。
詳細はアバンセにお問合せください。

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「奇妙な出来事アトピー」
第48回ゆかりんシネマ今を語ろう

2022年11月19日の第48回ゆかりんシネマで、「奇妙な出来事 アトピー」が上映されます。
この機会にぜひご覧ください。

「奇妙な出来事 アトピー」
アトピーは、子どもたちが鳴らし続ける人類の未来への警鐘

今私たちは、食品添加物や農薬といった科学物質にドップリとつかった環境の中で生活をしています。
アトピー性皮膚炎に関わる問題点を探っていくと、社会構造との関わりが深いことが判明してきます。
日本は本当に豊かなのでしょうか…。映画は日本の豊かさの内実を問いかけています。

ナレーター/日色 ともゑ
製作/鵜久森 典妙
撮影/山添 哲也
監督/高橋 一郎
1991年/ドキュメンタリー作品/カラー/46分

・優秀映画観賞会推薦
・1992年度地球環境映像祭正式出品作品
・1992年度記録映画作家協会最優秀賞受賞

▼日時
2022年11月19日(土)
①13:30~(1回上映)

▼会場
いちばぎゃらりぃ侑香
兵庫県神戸市兵庫区神田町38-22

▼申込
・TEL 078-361-5055
・受付時間 11:00~17:00
・要電話予約(先着15人)
▼参加費
500円
▼アクセス
・三ノ宮駅より神戸市バス7系統乗車
・JR神戸駅より7、9、110系統乗車 
「平野バス停」下車(東へ100mのところ)
▼参考
次回2月12日(日)はサイレント映画「椿姫」(予定)を弁士の大森くみこさんが語ります。

チラシはこちら>>>(pdf)

実践的で実り多かったオンライン「ハラスメントセミナー」

10月21日に実施したアトリエエムのオンライン「ハラスメントセミナー」には、全国から多くの方が参加してくださいました。
企業、男女共同参画センター、大学、労働組合、社会保険労務士、ボランティア相談員の方など、立場は様々ですが、共通しているのは、ハラスメントのない組織・社会を強く望んでいる、ということ。

Zoomミーティングセミナーでは、参加者の方にもカメラを常時オンにしていただき、アウトブレイクシステムを使ってのロールプレイ等も行っていただきました。
コロナ禍でのオンラインセミナーへの参加を経験されている方も多く、スムーズな運営となったことが、2020年とは状況が変わってきたことを実感しました。

ロールプレイ後には、質問や感想が活発に出されて、緊張した中にも和やかな雰囲気で、多くの事に気づいていただけたセミナーとなりました。

三木もこれからもハラスメント防止の取り組みをしっかりと続けていきたい、と決意を新たにしたセミナーとなりました。

<参加者のアンケートの一部をご紹介します>
●大変ていねいでわかりやすい講義でした。随時質疑応答もあり、実践的に学ぶことができました。ロールプレイでとりあげられた事例は、よく似たケースに遭遇したことがあり、自分や組織のその時の対応が適切だったかと思い出しながら、参加しました。
●セミナーの中で一番印象に残ったのは、相談員の心得として「中立ではなく、相談者のよき理解者であること」という点です。「共感的に、しかし同調はしない」というのが、実践上はとても難しく、日々悩んでいることですが、「行為者からのヒアリングは別の人が行う」ことや、相談員がこのようなセミナーで学ぶことなどは、すぐにでも取り組めるし、改善につなげられると感じました。
●ハラスメントについて、ある程度知っているつもりでいましたが、相談を受けるとなると留意すべきことがたくさんあることに驚きました。ロールプレイをすると戸惑うことが多かったです。
●セミナーを通して、具体例をたくさんあげてくださったので、とても理解しやすかったです。
●説明の仕方や資料の見せ方などとてもわかりやすく、また実践も交えて行うなど、内容の濃いセミナーで、3時間があっという間に感じました。
●わかりやすい説明と豊富な資料、具体的な事例でハラスメントの理解が進みました。
●「ハラスメント相談はカウンセリングではない」が、カウンセリングマインドを持つ。ハラスメントをする「人」と「言動」を分けることというのが、とても印象に残りました。
●行為者へのヒアリングを学んだことは、この課題を俯瞰して取り組むことに役立つと感じました。
●ハラスメント対応について学びたいと思っている友人・知人がたくさんいますので、アトリエエムのセミナーがとても良かったよ、と紹介しようと思います。
●今回のようなセミナーを、対面で1日かけてじっくり受講したいと思います。

なぜ、まだ、なくならない!
日本初のセクハラ裁判から30年

「セクハラ」(セクシュアルハラスメント)が流行語大賞を受賞したのは30年以上も前の1989年のこと。
しかし、残念な事に、セクハラは一向になくなりません。
懲戒処分や裁判の判決が連日のようにメディアで報道されています。
周囲の人やネットによる被害者へのセカンドハラスメント(二次被害)もとても酷く、より一層精神的苦痛に悩まされることも珍しくありません。

男性上司から執拗なセクハラを受け、会社に相談したものの適切な対応がなされず、なんと解雇させられてしまった福岡の晴野まゆみさんが裁判を起こしたのは1989年のことでした。
1992年4月に福岡地裁は、セクハラを認定して会社と男性上司に対して賠償命令を出したのでした。日本初のセクハラ裁判でした。

これは後の男女雇用機会均等法の改正につながる画期的な判決でした。

原告の晴野まゆみさんの講演が10月25日(火)18:30~20:30に大阪のエル・おおさか(大阪府立労働センター)606号室で行われます。

詳細は、エル・ライブラリーのブログをご覧ください。

違法時間外労働が3分の1の事業場に
11月には「過労死等防止対策推進シンポジウム」開催

全国の労働基準監督署が2021年度に実施した立ち入り調査の結果が8月に厚生労働省から公表されました。
なんと!
約3万2千カ所の事業所のうち、3分の1にあたる1万986カ所で違法時間外労働が見つかったとのこと。
しかも「過労死ライン」と言われている月100時間を超える事業所は264カ所もありました。

でも、これも氷山の一角でしかないのではないかと思います。
数字には表れない「サービス時間外労働」が隠されているのではないでしょうか。

そんな中、またもやNHKで40代の男性管理職が過労で亡くなりました。
NHKは、2013年に佐戸未和さん(当時31歳)が亡くなり、2014年に労災認定、これを受けてようやく2017年に公表しました。
その後、防止策を講じてはいたようですが、実効的なものにはなっていなかったようです。
またもや悲劇が繰り返されました。
本当に残念でなりません。

もっとしっかりとした検証と教訓が生かされる対策が必要だといえるでしょう。

今年の11月にも例年通り「過労死等防止対策推進シンポジウム」が全国で開催されます。
三木も石川会場(11/8)、岡山会場(11/11)、大阪会場(11/22)で基調講演を行います。
お近くの方はぜひご参加ください。

各会場のチラシ等は、アトリエエムのHPのセミナーのサイトをご覧ください。

「24000年の方舟」上映会
第47回 ゆかりんシネマ 今を語ろう

2022年7月24日のブログでご紹介した8月の「24000年の方舟」の上映会は急きょ延期となり、ご迷惑をおかけしました。

上映日は「10月22日(土)13:30」に決まりました。
この機会にぜひご覧ください。

2か月に1度、神戸兵庫区の「いちばぎゃらりぃ侑香(ゆか)」で開催してこられた「ゆかりんシネマ」。
ゆかりんシネマを企画して、自主製作の映画や巷では見られない貴重な映像を入手して上映をつづけてこられた映画プロデューサー・鵜久森典妙さんは残念なことに昨年11月に亡くなりました。
が、オーナーの玉川侑香さんが遺志を受け継いで上映会を継続していかれます。

第47回ゆかりんシネマ
「24000年の方舟」
ー核廃棄物の実態を捉えたドキュメンタリー映画ー

「トイレのないマンション」原子力発電所はよくこう呼ばれます。
おわかりでしょうか?この意味が。

原子力発電所は毎日電気を作りながら、一方で放射性廃棄物・死の灰を発生しつづけています。
半減期が24000年のプルトニウムを人類は処理できないまま今に至っています。
その総量は45トンにもなっています。
「トイレのないマンション」あなたはどう考えますか。

上映後、この映画の感想や今、感じていることなどを話し合ってみましょう。

ナレーター/大滝 秀治
製作/鵜久森 典妙
企画/保木 政男
撮影/山添 哲也
構成・監督/高橋 一郎
1986年/カラー33分

◆日時
2022年10月22日(土)13:30~(1回上映)
◆会場
いちばぎゃらりぃ侑香
兵庫県神戸市兵庫区神田町38-22
◆申込
・TEL 078-361-5055
・受付時間 11:00~17:00
・要電話予約(先着15人)
◆参加費
500円
◆アクセス
・三ノ宮駅より神戸市バス7系統乗車
・JR神戸駅より7、9、110系統乗車
・平野バス停下車(東へ100mのところ)
◆参考
次回11月19日(土)は「奇妙な出来事アトピー」(46分)を上映予定です。

*チラシはこちら>>>

77回目の終戦記念日
「戦争ができる国」になろうとしているのか

77回目の終戦記念日を迎えました。
多くのメディアは、第二次世界大戦の惨禍を振り返り、後世に伝えていくことの重要性を伝えています。

そんな中にあって、今また「戦争」に向けての準備が着々とすすんでいることへの疑問についてはあまり報じられていないのがとても残念であり、大きな危惧を覚えます。

「防衛費2%への倍増」「核兵器禁止条約への非批准」「非核三原則の見直し論」「平和憲法の改憲論」「特定秘密保護法」etc.etc.

私には、確実に、そしてしたたかに「防衛のために戦争ができる国」に向かっているとしか思えません。

伊丹万作監督の言葉を思い出します。
「多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。
みながみな口を揃えてだまされていたという。(略)
自己の一切をゆだねるようになってしまっていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。(略)
「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。
いや、現在でもすでに別のうそによってだまされ始めているにちがいないのである」
伊丹万作「戦争責任者の問題」
1946年8月『映画春秋』より